社交ダンスの種類を動画でわかり易く解説、種類と種目は違う?~
社交ダンスの種類を動画でわかり易く解説、種類と種目は違う?
本日は「社交ダンスの種類」についてお話します、そもそも社交ダンスの種類にはどんなものがあるのでしょうか?
「社交ダンスってなんだか色々あるみたいだけどどれも社交ダンスなの?」と疑問に感じると思います。
社交ダンスは全部で10種類に分けられます、これを種目と言います。
※ちなみに社交ダンスをソシアルダンスと言ったり、ボールルームダンスとも言いますが、全て同じ社交ダンスを指します(ballroom=舞踊室、という意味です)
社交ダンスは大きく2つの部門に分かれてラテンとスタンダードとそれぞれ5種目ずつあります。
簡単に言うと、燕尾服やドレスを着て踊る種目がスタンダード
(こんなイメージです↓)
スタンダード種目は5種目あって
1:ワルツ、
2:タンゴ(アルゼンチンタンゴではな正確にはコンチネンタルタンゴ)
3:スローフォックストロット
4:クイックステップ
5:ヴェニーズワルツ
があります、
言葉で言ってもわかりにくいと思うので、下記で踊っている動画の模様を載せています。
社交ダンスのスタンダード部門【ワルツ】
社交ダンスには大きく分けて「スタンダード」と「ラテンアメリカン」というそれぞれ5つずつの部門に分けられます。
ワルツはスタンダード部門に区分けされ、ゆっくりな3拍子で踊るダンスの事です。
こんな感じの踊りです
↓
社交ダンスのワルツ
※注)動画は上級者向けのステップです、当スクールで行う初心者向けステップはもっとわかりやすく、初心者でも安心して取り組める内容になっています。
⇒初心者でも安心して学べる社交ダンス教室、当スクールのコンセプト
社交ダンスのタンゴはアルゼンチンタンゴとは異なる
タンゴの元祖はアルゼンチンタンゴですが、社交ダンスのタンゴはコンチネンタルタンゴと呼ばれ、アルゼンチンタンゴがヨーロッパに入ってヨーロッパ風にアレンジされたタンゴのことです。
それがコンチネンタルタンゴとして確立し社交ダンスの種目に採用されました。
密着度の高い独特なアルゼンチンタンゴの踊り方と社交ダンスのコンチネンタルタンゴは同じタンゴでも踊り方が全く違う別のダンスと言えます。
諸説ありますが19世紀の首都ブエノスアイレスでは多くの移民が押し寄せていました、
彼らは仕事の憂さを晴らすために酒場で酒を飲みながら踊李を楽しんでいました、
その時に踊られていたのがタンゴのルーツだともいわれています。
※最初は男同士で踊られていましたが、やがて近くで商売をしている娼婦とも踊るようになっていったそうです。
それがヨーロッパにも普及し、要風にアレンジされていき誕生したのがヨーロッパタンゴ、つまり
コンチネンタルタンゴです。
社交ダンスのタンゴ=コンチネンタルタンゴは切れ味が鋭いシャープな踊りが特徴です。
社交ダンス スタンダード種目 スローフォックストロットとクイックステップ
実はこの2種目は同じ種目です、というのも最初に合ったゆっくりの4拍子の音楽で踊られていたスローフォックストロット、
このスローフォックストロットで使われていた、ゆっくりな4拍子のテンポを速くして踊られて生まれたのがクイックステップという種目です。
まずは論より証拠、実際にどんなものか動画で見てみましょう。
社交ダンスの競技会で最も歴史のある一番有名な大会
「ブラックプールダンスフェスティバル」の競技会中の模様
↓
ちなみに、スタンダード部門は5種目あると先ほど言いましたが、残りの1つが以下のヴェニーズワルツです、ヴェニーズワルツとはこのような踊りです。
↓
ヴェニーズワルツ(Viennese Waltz )
※ウィンナーワルツとも言います。
特にスタンダードは
【中世ヨーロッパ貴族達=紳士淑女の踊りが元になっています。】
だからキラキラした豪華なドレスを着たり、フォーマルな燕尾服を着て踊るんですね。
日本の世間一般的に社交ダンスに対するイメージ、大人同士のちょっと怪しいダンスというイメージは実物の踊りを見ると”かけ離れている”ことがわかると思います。
もう1つの社交ダンス~ラテン部門~
そして社交ダンスのもう1つの部門であるラテンアメリカンという5種目のダンスがあります、イメージは簡単に言うと、こんなイメージです。
↓
ラテンも5種目あって
1:ルンバ
2:パソドブレ
3:サンバ
4:チャチャチャ
5:ジャイブ
があります、
社交ダンスのラテン部門 ルンバとは?
社交ダンスルンバベーシック
ルンバはキューバンルンバとも言われ、そのルーツはその昔、ヨーロッパ人の奴隷船に奴隷として乗せられた南米の原住民の人達がその悲惨な状況を紛らわせるために踊られるようになったのが始まり、と言われています。
上の動画はルンバの基本ステップだけで踊った社交ダンスの教材ビデオなのですが、
そんなルンバの基本ベーシックステップを応用して構成したバリエーションステップで踊るとルンバはこのような感じになります。
社交ダンスのラテン部門 サンバ
サンバと言えばブラジルのリオのカーニバルと想像すると思いますが、社交ダンスのサンバはリオのカーニバルのサンバとは踊り方も全く違うスタイルのダンスです。
社交ダンスのラテン部門 パソドブレ
これはスペイン舞踊から来ている踊りで、闘牛場で闘牛と対決するマタドールをイメージして踊られる「パソドブレ」という種目です。※フラメンコと似ていますが、フラメンコは社交ダンスとは違う種類のダンスです。
残り2つのラテン部門のダンス動画は以下に載せています。
いかがでしたか?恐らく日本のテレビで報道される社交ダンスと随分イメージが違ったと思います、上記の動画が本場の社交ダンスです、恐らく予想を遥かに超えた運動量だと思います。
日本ではどちらかというと年配の方が趣味でやっているシーンを報道されることが多いですね、どちらも社交ダンスの楽しみ方ですがこのようなスポーツの要素を含んでいる面もあるのが社交ダンスなんですね。
ちなみに海外には日本のように社交ダンスのスタジオ自体がほとんどありません、日本は特に教室が多い国なので世界に比べて日本の社交ダンス人口が多いのは、そう言った背景もあります。
ちなみに上記の10種目は競技会で正式種目として採用されています、
それらを総じて「TEN DANCE」と呼ぶこともあり、実際に「TEN DANCE 選手権」という10種目を1日の競技会ですべて踊る大会もあり、予選を勝ち抜いた選手は計100曲近く踊ることになるハードな大会もあります。
でもいきなり動画のような10種目をやれと言われても初心者には敷居が高いと思います、ちなみに10種目以外に
ブルース、マンボ、スクウェアルンバといった、
初心者に易しい入門編の種目がありますので初めてでも十分踊れるようになるので安心ですね、
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【編集後記】
社交ダンスは色々な顔を持っています、高齢者の方も出来るし、子供だって若年層だってできます、ここ数年は特にジュニア、ジュブナイルという競技ダンスの部門で社交ダンスする子供達が増えているのは嬉しい事です、
つい数年前まで学校の体育の授業でダンスを取り入れるニュースが話題になって、社交ダンスも有力候補になったのですが残念ながら不採用…
その原因は実質、体を密着するスタイルが父兄や学校側に支持されなかったのだと思います、
ヒップホップのように接近せずとも、グループで気軽に音楽に合わせて踊れるスタイルが支持されたのでしょう、加えて、まだまだ世間一般の社交ダンスに対するマイナスイメージが先行してしまっているのも原因だと思います、
ただヨーロッパでは社交ダンスは教養とマナーを学ぶ、伝統あるスタイルとして採用されています。
これは確実に言える事なのですが子供の頃から異性同士で踊る事は相手を思いやる気持ちやマナーが身につきます、社交ダンスは本来”いかがわしい物ではありません”
お互いの適切な距離感を図って、お互いの事を考えて思いやりを持たないと”踊れないようにできています”
いかがわしいどころか、むしろ健全な社交ダンスを小さい頃からやる事で子供達の異性に対する適切な接し方も身につきやすくなるでしょうし、痴漢などの性犯罪の抑止にもつながるものだと個人的に思います。
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