3つのヒップツイスト№③ ルンバのアドバンスドヒップツイスト
3つのヒップツイスト№③ ルンバのアドバンスドヒップツイスト
前回はシリーズでお届けしてる《初心者の為のルンバ基本ステップ【3つのヒップツイスト】》の第2回である【クローズドヒップツイスト】についてお話ししました。
そして今回はシリーズの3回目、【3つのヒップツイスト】の最終回です。
シリーズ最後のヒップツイストは、アドバンスドヒップツイストです。
『アドバンスド』
響きからして、なにやら難しそうな名前ですね。
アドバンスドはAdvancedというスペルで日本語で…
advanced=(上級の、高等の、高度な、進歩した、進歩的な、先進的な)と言う意味を指します。
つまり、【上級のヒップツイスト】ということですね。
「うわー、難しいのは嫌だな…」と思ったかもしれませんが、大丈夫です。
このステップにも、ちゃんとしたコツがありますし、ステップが簡単でも実際にやってみると難しいステップなんて沢山あります。
以前にお伝えしたステップで恐らくもう既にやっているであろうワルツの「ナチュラルスピンターン」なんてメチャクチャ難しいですよ。
ですがどんなに難しいステップでも必ずコツやポイントがありますし、そこを押さえることで必ず解決策が見えてきますし、最初からできる人なんてこの世にいませんので、肩の力を抜いてリラックスしていきましょう!
それでは本日のレッスンスタートです!
アドバンスドヒップツイストのステップを確認
ではいつものように実際に動画でステップの確認をしていきましょう。
前回のクローズドヒップツイストにステップの感じが似ていますね。
「クローズドヒップツイスト」は男子は三歩目で足を閉じますが、アドバンスドヒップツイストは三歩目で左足を後ろに”プレス”します。
つまりボールと言う部分、日本語では、拇指球(ぼしきゅう)と呼ばれる部分ですが、このボールで床を抑えるイメージです。
これをダンス用語で”プレスドバックワードウォーク”といいます。
要するに”ボールで床をプレスするように後ろにステップする”ということですね。
※ボールで床をプレスすので踵はこの時点では床にはついていません、41(フォーワン)の「1」の終わりの音でヒールが床について次歩ステップに続けます。
一方、女子はと言うと、同じ三歩目で『プレスド”フォワード”ウォーク』をします。
つまり、3歩目の前進歩をボールで床を押して前進する※女子もこの時はボールだけで床を押して踵は床から浮いています、男子と同様に41(フォーワン)の「1」の終わりの音でヒールが床について次歩ステップに続けます。
男子は後ろにプレスして後退、
女子は前にプレスして前進(※女子に関しては前回のクローズドヒップツイストでもプレスドフォワードウォークです)
と言うことですね。
これが前回お話しした、クローズドヒップツイストとの大きな違いです、つまりクローズドヒップツイストの男性の3歩目はプレスドウォークではなく単純にクローズして閉じて終わります。
ちなみに、クローズドヒップツイストの女子の3歩目は左半回転=180度回転、ですが、
今回のアドバンスドヒップツイストは回転角度がもっと増え、さらに45度増えて3歩目が回転されます、数字でいうと225度回転します。
※数字だとわかりにくいですが、要するに半回転である180度よりも気持ち多めに回転する!というイメージで今は十分です。
そして4歩から6歩目は女子は男性の前を横切るようにステップし、逆に男性は女性を自分の前を通過させて通してあげるような(エスコードするなイメージで)ステップを継続さえるといいです。
男子は女子をエスコートして後半のステップを行いますが、それによって一番最初に始めた面から6歩目の最終歩を終えた時、面している面が切り替わっていることにお気付きですか?
ステップを始めた時に面していた壁の面と…
ステップし終わった時に面している壁の面が変わっていますよね?
正しくステップできていればステップし終えた時に面している壁の面が変わります、これもアドバンスドヒップツイストの特徴です。
つまりクローズドヒップツイストはスタートから終わりまで同じ壁に面し続けて終わりますが、アドバンスドヒップツイストは回転量が多いのですステップですのでステップが終わった時に面している壁の面が切り替わっています。
ルンバアドバンスドヒップツイストのまとめ
あと最後に、やはり男女共に三歩目の女子のプレスドフォワードウォークと、男子のプレスドバックワードウォークをする時の体の向きなのですが、なにせ回転量が半回転よりも多い、225度ですので、お互いのホールドや互いの位置関係が崩れやすいです。
なのでリードする男子は特に、1歩目から3歩目の回転動作を行う時には、
目線を女子の方に送る(ずっと女子の見続けるレベルまでやる必要はありません。)
そして
”体の向き(胸の向き)”も同じように女子の方を向けながら、行います※男子左手のホールド位置は高さを自身の目線の高さ位をキープしながら1歩~3歩目のステップを行います。
足の位置、つまり男子は三歩目の左足をプレスドバックワードウォーク、女子は右足をプレスドフォワードウォークする時に、ステップする足の位置を「交差して”前進”(男性は後退)」する事で、身体に強い絞りを加えます※ただ単に交差さえるのではなく、あくまでも前進(男は後退)した上での交差、ということです。
足の位置によって交差を加えた結果の➡身体への強い絞りを作りだします※決して上半身だけで絞りを作ってはいけません、腕で振り回してしまうので、2人のホールドだけでなく踊りも崩壊してしまう原因になります。
以上、アドバンスドヒップツイストのコツであり、クローズドヒップツイストとの違いです。
似ているステップは違いをはっきり押さえておくことで頭の中が整理され、踊る時も混乱せずにスムーズな踊りに繋がりますので以上の点を踏まえながらトライしてみてください!
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講師経歴
インストラクター:稲田諭(いなださとる)
大学入学と同時に社交ダンスを始め、その後、毎日のように部室に入り浸りながら4年間の大学生活を過ごす。
その結果、4年間での卒業が危ぶまれるも、周りの温かい援助を受け偉大な先輩たちの遺物ともいえる過去問と過去卒業生達の卒論をゲットした後、それらを見本に、圧倒的に不足していた授業単位数の巻き返しを計るも、最後の難関である卒業論文に苦戦する。
しかし恩師である所属ゼミの担当教授の意外な一言「まぁ、いいか、これで」というありがたい一言により何とか最後の難関である卒論提出をクリアし見事、無事に4年間で大学卒業を果たし、親への面目を保つ。
だが、当時は就職氷河期の真っただ中で、同級生たちも思うように企業からの内定が貰えない中、それでも何とか某食品会社の内定を勝ち取るも、社交ダンスへの情熱を抑えきれず結局、卒業と同時にターンプロし、
渋谷の長井慎平ダンススタジオに8年間勤務、毎日ダンス漬けの生活を過ごしながら修行に励み、ダンスインストラクター業の技術とノウハウ、かつプロ競技ダンサーとして日々練習とダンスの修行に明け暮れ、その後、フリーランスとして独立。
現在はインストラクターとして活動し、稲田ダンス教室を運営している。
講師からのコメント:『社交ダンスは人間誰しも持っている身体の仕組みから生まれる自然な動き方、そしてダンスの正しい動き方を知れば老若男女誰でも踊れるようになる!』が持論。
最近の口癖は40歳に突入したことで、ようやく『最近の若者はっ!』と上から目線で言えるようになったと思い込むも結局、未だに言えない、業界歴20年のベテランインストラクター。
稲田 諭 | |
所持級 | JBDF東部連盟ラテン・アメリカン元B級 |
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身長 | 176cm |
誕生日 | 10月22日 |
血液型 | O型 |
好きなもの | 海鮮丼・ジンギスカン |
嫌いなもの | ドライフルーツ |
上達の秘訣は身体のちょっとした使い方にあり!そのポイントをわかりやすくレッスン致します!
【経歴】
大学入学と同時に社交ダンス研究部に入部しダンスを始め、卒業後にターンプロ、2006年に東部総局プロラテンB級に昇級、17年間競技生活を経て引退、現在は首都圏を中心にダンスインストラクターとして活動中。
〜講師から一言〜
「音楽のリズムに合わせてダンスを楽しく踊りましょう!」
【成績】
・関東甲信越ダンス選手権ファイナル進出
・全東北ダンス選手権大会ファイナル進出
・アレックスムーアカップセミファイナル進出
・B級ラテン競技会セミファイナル
・前期C級ラテン競技会5位
・中期C級ラテン競技会2位