社交ダンスサンバベーシックステップ③※ナチュラルロールとオープンロック含む
社交ダンスサンバベーシックステップ③※ナチュラルロールとオープンロック含む
前回は『社交ダンスサンバ入門《サンバベーシックステップ②》でした。
さて今回のテーマで参考にしているサンバベーシックルーティンはコチラのステップを使っています⇩
今回のサンバベーシックルーティンで使ったステップの一連の流れは下記の内容です。
①シャドーボタフォゴ 1a2 3a4
②クリスクロスボルタ 1a2a3a4 5a6a7a8
③メイポール トゥー レフト(男子が女性の周りを左に回転=反時計回り)
1a2a3a4
④メイポールトゥーライト(男子が女性の周りを右に回転=時計回り)5a6a7a8
⑤プレイト SSQQS SSQQS
⑥バックロック SQQ SQQ
⑦ナチュラルロール SQQ ←本日はこの「ナチュラルロール」からスタート!
⑧オープンロック SQQ SQQ SQQ
⑨リバースターン 1a2 3a4
⑩プロムナードボタフォゴ 1a2
⑪サイドサンバウォーク 1a2
※動画内では1:06までに①~⑪までのステップを2周しています。
0:33の時点でルーティンの1週目が終わっています。
本日は前回の続き『⑦のナチュラルロール』から解説していきます、それでは本日のレッスンスタートです!
⑦ナチュラルロール
まずはいつものようにステップの確認です、本日の最初のステップ「ナチュラルロール(natural roll)」というステップの足型を動画で確認しましょう。
はい、「ナチュラルロール」とは平たく言うと『後ろにのけぞったり』『前にのめりこんだり”する』ステップですが、ナチュラルロール自体は以前に話した⇒ワルツ基本ステップの「ナチュラルターン」のステップとほぼ同じ足型です※フットワークが多少違う程度です
⇩
後ろにのけぞったり、前に前傾しながらのナチュラルロールを行うのが難しい場合は、応急処置として現段階ではとりあえず、ワルツのナチュラルターンを参考にしながらステップしてください。
とにかくまずはステップの流れを身体に覚えさせる方が効率的です。
足型を確認できたら、次はサンバのナチュラルロールを踊る時の具体的なポイントについて話します。
サンバナチュラルロールのポイント
サンバのナチュラルロールの最初のポイントは前進側の人の注意点についてです。
この時に大切なのが「正しいラテンホールド」と「コモンセンター」を意識しながらステップすることです。
その上で、ステップの1歩目を踏み出す際に注意しなければならないのが、
⇩
『1歩目の右足前進歩を相手の脚の間に向けて前進する、”ただし!”その方向は相手の右股関節の方向に前進すること』
つまり下図の足の位置関係を保ったままステップをしていきます※要は1歩目の右足前進は相手の”右足の”内くるぶしの方向に前進する!ということです(右足の内くるぶしのほぼ垂直線上に右股関節があるから)
しかし突然、足だけ前進しても相手の脚にぶつけてしまうだけなので、ちゃんと「正しいラテンホールド」をしてから行ってください※ちなみに一歩目の前進歩は(女子の4歩目の前進歩も)ヒールフラットになりますので踵から着地してステップします。
それらポイントを押さえることでホールドをキープしながらも二人のクローズドポジションでの位置関係が崩れずにナチュラルロールのステップを行えるようになります。
ちなみにサンバのナチュラルロールとワルツのナチュラルターンとの【違い】ですが、1番の違いはナチュラルロールでは”強い捻じり動作”がある事です。
具体的には捻じり動作を加えながら1歩目前進することによって、結果的に1歩目の足は45度回転して前進されます、つまり真正面に向かってスタートしたら、1歩目の前進歩は真正面の壁よりも右斜め45度の部屋の右対角線の斜めラインに向かって前進されるという事です。
ややこしいですが、とにかく今は、コモンセンターを意識して、相手の右股関節の方向へ前進すれば大丈夫です※2歩目以降も全て男女共にコモンセンターを意識しながらステップを継続すればOKです。
一方それに対し、スタートの時点で最初から向いている壁の面に対して、そのまま素直に真っ直ぐ1歩目を前進するのがワルツのナチュラルターンです※ワルツのナチュラルターンは1歩目で決して45度回転などは行いません。
ナチュラルロールというのは”体に捻じりを加えることで結果的に身体が(背骨)が”前傾したり後傾したりしながら前進(又は後退)され、その結果、先ほど言った、男子の1歩目の前進歩と女子の4歩目の前進歩の時に⇒右に45度回転してステップされます。
ここまで長々と書きましたが、とにかくまずは「正しいラテンホールド」と「コモンセンター」を意識しながらナチュラルロールのステップをすることが最も重要です。
⑧オープンロック SQQ SQQ SQQ
続いては「オープンロック」というステップになります。
冒頭の動画の黒服カップルが踊っているオープンロックは女性がかなり大きく回転して男性の「右側⇔左側」と移動していますが、これは運動性が強い競技会で使うようなバージョンです。
教科書に書かれている、いわゆる”超”お手本バージョンが下記動画になりますので、まずはコチラから始めていきましょう、移動量もこの位で十分です⇩
オープンロックのポイント
オープンロックのポイントは先ほどのナチュラルロール同様に、前進側の男子が女性が目の前に着た時に女性の脚と脚の間に前進することです。
丁度この時です⇩
カウントで言うと、「SQQ」の最初の”S”の音の時、です。
その際にも必ずコモンセンターの意識は守りながら、男性と女性互いの右股関節同士が前後の同じラインに合わせた状態のまま、男性は前進を行い、女性は1歩目のSで後退、4歩目のSで横に開くことがとても重要です。
斜めだったり横だったり前進だったり、色んな方向にステップしていますが、”とにかくどんな時も”コモンセンターの意識をしっかり持ってステップすれば大抵のトラブルは回避できるので、問題なくステップをこなせるようになります。
これがサンバロックスのコツです。
まとめ
●「ナチュラルロール(narural roll)」の足型自体はワルツのナチュラルターンとほぼ同じ。
ナチュラルロールで右足前進する側の人は相手の右股関節の方向に前進すること、その際に「正しいラテンホールド」で行いながら、残りのステップも「コモンセンター」の意識で行うことが重要。
●オープンロックでは、男子は「SQQ」の”S”の時、女子の脚の間に前進する、女性は男性の左側⇔右側への移動時に自分自身の右股関節を相手の右股関節に向けたままステップする意識を持つ。
さて、ここまで、3回にわたってお話ししてきましたが、次回はいよいよ最後になります。
「リバースターン」と「プロムナードボタフォゴ」についてお話ししていきますね。
これでサンバのベーシックはほぼほぼ完璧です、もうサンバの曲が掛かっても怖くありません!
あとちょっとです、頑張りましょう!
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