社交ダンスの種類~5つのラテン種目~

社交ダンスのラテン系ダンスの種類

社交ダンスにはスタンダート系、ラテンアメリカン系の2つの部門があります。

 

スタンダードは中世ヨーロッパの上流階級の貴族間で踊られたのがルーツと言われているフォーマルな服装で踊られる種類のダンスです。

 

下記の踊りが社交ダンスのスタンダード部門と呼ばれるのダンスです

社交ダンスのスタンダート部門の全種目についてはこちらの記事で詳しく書いています。

社交ダンスの種類を動画でわかり易く解説、種類と種目は違う?~

そして社交ダンスのもう1つの部門である、ラテンアメリカン部門にも5つの種類のダンスがあります。

 

社交ダンスのラテン系ダンス1つめ:ルンバ

キューバンルンバと呼ばれる種目で、キューバンルンバのルーツは白人が所有する奴隷貿易の船に乗せられ、奴隷として捕えられた南米の人々が、航行中の船内で手足に手錠をかけられ不自由な状態の中で踊られ始めたのが発祥と言われています(その他諸説あり)

 

ちなみに動画で言うとこんな感じの踊りです、先ほどのスタンダード部門とは一転し、野性感あふれるような情熱的なダンスです。


特にルンバはラテンダンスの基本的な動きが凝縮されている、ラテンダンスの基本となるダンスです。

 

ラテンダンスの基本となるルンバの基本ステップにはこのようなものがあります

ホッキ―スティックを含む、よく使うルンバの基本ステップ

それでは社交ダンスのラテンアメリカンは全部で5種目ありますので、それぞれどんな感じの踊りなのかを一つずつ見ていきましょう!

社交ダンスのラテン系ダンス2つめ:チャチャチャ

エンリケ・ホリンという人が創始者で生まれたダンスと言われ、ダンスバンド「オルケスタ・アメリカ」のバイオリン奏者だった彼は、その後、

 

自分の楽団、エンリケ・ホリン楽団を結成し世界中に広め、そしてチャチャチャというダンスが世界的に大ブームになったのが、1955年の事、当初はただ音楽に合わせてステップする程度だった物が60年経った現在、チャチャチャはここまで進化した踊りになりました。


上記動画はプロが踊るような上級になってから使われるようなステップばかりですので、初級ないし中級者の人が実際に用いるチャチャチャの基本ステップにはこのようなものがあります。

ルンバとチャチャチャのハンドツーハンドの踊り方の違い

社交ダンスのラテン系ダンス2つめ:サンバ

サンバといえばリオのカーニバルが有名ですが、サンバの元々の源流はブラジルのバィーア地方に伝わる「輪になって踊るバツーキ」と言われる祈祷の際に踊られた民族舞踊の一種「サンバ・ジ・ホーダ」がリオに伝わった後、色んな要素が混合されながら1800年代の後半に生まれたと言われています。

 

 

初期のサンバは即興で歌った唄と手拍子に合わせて人々が輪になって踊らていました。

 

しかし、奴隷解放後の1800年代に黒人達が打楽器を手にして参加するようになり、世間の人気を集めるようになった後、

 

1914年にイギリスに入ってから徐々に現在の社交ダンスのスタイルになっていったと考えられます。

※当時はすぐには浸透せず、盛んに踊られるようになったのは、第二次世界大戦が終わってからでした。

 

 

現在の社交ダンスのサンバはリオのカーニバルとは異なった独自の進化を遂げて発展しています。

 

動画を見てみると一目瞭然ですが、一般的なサンバのイメージである、リオのサンバカーニバルとは明らかに違うダンスになっています。

上記の動画も上級者用のステップばかりですので、初級者、中級者が使うサンバの基本ステップにはこのようなものがあります。

社交ダンスサンバベーシックステップ④※リバースターン含む

社交ダンスのラテン系ダンス3つめ:パソドブレ

こちらは同じく社交ダンスのラテン種目の1つ、パソドブレというダンスです。

 

ルーツがスペイン発祥のダンスです。

 

スペインといえば他にもフラメンコが有名ですが、リオのサンバカーニバルと社交ダンスサンバが違うように、パソドブレとフラメンコも違う種類のダンスになります。

 

 

社交ダンスラテン部門「ジャイブ」

ジャイブはアメリカ合衆国が発祥のダンスです※つまり北アメリカですね、北アメリカ発祥のダンスなのにラテンアメリカン部門に属しています。

 

矛盾しているように見えますが、社交ダンスはスタンダート部門とラテン部門の2部門しかありませんので、それぞれの種目の身体の使い方や踊り方の特徴から、それぞれ2つの部門に振り分けられており、ジャイブはラテン部門に属しています。

 

 

そもそも『ラテン』という言葉の本当の意味をご存知ですか?

『ラテン』という言葉はダンスに限らず耳にしたことがあると思いますが、

そもそもどうしてラテンって呼ばれるようになり、どのような言葉の意味があるのでしょうか?

 

ラテンアメリカンのアメリカンとは一体なんなのでしょうか?

 

今からラテンにまつわる

 

『へぇーそうだったのか!』という話をしてみたいと思います。

 

 

私達が「The・ラテンの民族!」と思っている、ブラジルなど南米の人達がいます。

 

しかし、実は彼らは本物の

 

「ラテン民族ではありません。」

 

「え?そうなの?」と思いました?意外ですよね?

 

実は「ラテン」という言葉は古代ローマの部族国家である、ラティウム(Latium)国がルーツなんです。

 

彼らラティウム人が使った言葉や文化を継承したのが、現在のイタリア人、フランス人、スペイン人、ポルトガル人、ルーマニア人といったヨーロッパの人々であり、彼らヨーロッパ人こそが元祖ラテン民族です。

 

そして1492年のコロンブスのアメリカ新大陸発見によってヨーロッパ人である白人達が移民として新大陸に押し寄せて、植民地政策をすすめた結果、現在の中南米ではスペイン語やポルトガル語が話されるようになりました。

 


要するに、私達がイメージする、肌が日焼けしていて情熱的でサンバをノリノリで踊るようなブラジルに代表されるような

 

「これぞ THE・ラテン!」というイメージの南米の国々の人達は純粋なラテン民族ではない、ラテン民族はコロンブスのヨーロッパ人側の人達の事を指すので、だからこれを分けるために…


『アメリカ系のラテン、つまり”ラテンアメリカン”と呼ばれています。』

 

元祖のラテン民族は先ほどお話しした、古代ローマのラティウム人の末裔である、現在のイタリア人、フランス人、スペイン人、ポルトガル人、ルーマニア人といったヨーロッパの人達を


『ラテン民族』
といいます。

 

ちなみにラテン語とは古代地中海世界の公用語であり、西洋文化の古典語を指します。

 

ラテン文字というのはアルファベットで書かれたローマ字の事をいいます※勉強になりますね~(;^ω^)

 

 

まとめ

いかがでしたか?私達が何となく知っているラテンという言葉、実はブラジルなどの南米の国を想像しがちですが、正確には異なります。かれらはラテン”アメリカン”です。

 

1;ラテンは古代ローマの国、ラティウム人からきており、ラテン民族とはその末裔の現在のイタリア人、フランス人、スペイン、ポルトガル、ルーマニア人を指す。

※元祖ラテン人であるヨーロッパ人が入植した南米大陸に元々住んでいた原住民の人達はラテン民族ではなく、ラテンアメリカンである、ちなみにラテンアメリカンの彼らをLatino(ラテン”系”の意味)とも呼ばれる。

 

 

2;社交ダンスのラテンは正式にはラテンアメリカン部門と呼ばれ、主にルンバ、チャチャチャ、サンバ、パソドブレ、ジャイブの5種類が正式種目として設定されている※サルサもラテン系のダンスだが、社交ダンスのダンスではなく社交ダンスとは別ジャンルのダンスになります。

 

 

3:ラテンダンスの殆どは南米地域に元々住んでいた原住民族達の宗教的な民族舞踊から発展して現在の形になったものが多い。

 

という事でした、それではまた!

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